話せない日だってブルーじゃない

かわいいはわたしを救う

わたしのいちばん大好きな女の子

これはとても個人的な話です。

たぶん誰にも話したことないような気がする。

わたしと、わたしのいちばん大好きな女の子とのはじまりの話。

 

今まで生きてきた長いとも短いともつかない人生で、毎日がつらくてつらくてどうしようもなかった時期が2回ある。

最初にわたしがすがりついたのは音楽で、次にわたしを引っ張りあげてくれたのはひとりの女の子でした。

 

バイトしていたコンビニの薄暗いバックヤードで飲み物を補充しながら、住んでいた町のせま苦しい道路を自転車で走りながら、気づくと壊れたように涙が止まらなくなる日々。

そんなとき、習慣になっていた深夜のくだらない長電話。

他愛ない話ばかりしていた中で、誰にも吐き出せなかったつらさをようやくこぼしたら、「そんな話は聞きたくない」と言われ電話を切った。

窓の外はもう白み始めていて、たぶん朝5時だか6時だかそんな時間で。

だらだら涙をこぼしながら、何も考えずただ手が動くまま、いつものようにYouTubeを開いていつもの動画を再生しました。

真っ赤な二つ折りのガラケーの、今じゃ考えられないくらい小さな画面に映る歌って踊って笑いあう女の子たち。

 

 

 

胸がすーっと軽くなった。

比喩ではなくて、本当に物理的に、体にのしかかっていた何かの重みがなくなるのを感じたんです。

 

かわいいはわたしを救う。

 

どうしようもないわたしを救ったのは、直接触れることもことばをくれることもない、画面の向こうの圧倒的なきらめきでした。

 

そしてそれまでは動画を見ているだけだった女の子たちに会いに行くようになって、10年近くが過ぎました。

わたしはよく笑うようになったと思う。感情豊かになったし、誰かと話すのが昔よりも好きになった。

アジアツアーのために初めてひとりで海外にも行った。メイクしたりおしゃれしたり、自分を楽しむことを思い出した。いろいろ変わった。

その変化の傍らにずっといたのはただひとりの女の子でした。

 

ラストツアーで歌われた「君だけじゃないさ…friends」は聴こえ方が全く違っていて。

今の気持ちとリンクして、あの朝のことがフラッシュバックして、その度に泣いてしまったけれど、

でもあの頃みたいな空虚な涙を流す日々はもう絶対にこないんだとわかりました。

だっていつでも胸のうちに特別なひとがいるから。

 

(23:01~) 

君だけじゃないさ…friends/アンジュルム 歌詞

 

 

たしかにこの関係は家族でも友達でも恋人でもありません。

アイドルと、わたし。

だからこそ大切で特別なひと。 

世界でいちばんかわいくてかっこよくて美しくて尊敬している大好きな女の子。

 

わたしを連れて、光の中へ駆け出してくれてありがとう。

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わたしはこれからもあなたと走りたい。

だからあなたがこの1ヶ月ファンに繰り返し言っていたように、やるべきことをきちんとやって、健康でいます。

 

明日は、2019年6月18日。

スマイレージそしてアンジュルム和田彩花さんへ、力いっぱいの感謝と卒業おめでとうを叫びたいと思います。 

あやちょ、だいすき!!!!!!